サンカノゴイ
  → 珍鳥到来!中日新聞記事
2017.12.28 沓掛町皿池
sankano.mp4

早朝ゆっくりと姿を現した。


動作はノンビリしているが、しきりに周囲を伺う臆病者。




ひなたぼっこを始めた。まるでペンギンのようなかわいらしさ。


サンカノゴイ
サギ科  ※絶滅危惧IB類
 日本では北海道と滋賀県(琵琶湖)、茨城県(霞ヶ浦)、千葉県(印旛沼)などで繁殖が確認さ
れている。北海道では夏鳥で、他の繁殖地周辺では留鳥として生息するが個体数は少ない。
このほか、本州以南の各地に、冬鳥として少数が渡来する。
湿地、湖沼、河川のヨシ原や湿原に生息する。繁殖期以外は単独で生活することが多い。日
中は湿原に潜み開けた場所に出ることが少なく、警戒心が強いために観察されにくい。警戒時
には頸を長く伸ばすため、草の中から頸だけ突き出た姿が観察される。
 食性は動物食で、主に両生類や魚類、甲殻類を捕食するが、ヘビなどの爬虫類、ネズミなど
の小型哺乳類、小型の鳥類を食べることもある。採食は主に夕方から早朝までに行う。水辺
や水中で待ち伏せしながら餌を狙い、頸を長くのばして嘴を突き出して餌をとらえる。
 日本での繁殖期は4月下旬から7月にかけてで、枯れ草やヨシの茎などを用いて巣を作り、3
-7卵を産む。抱卵日数は約25日で、雌が抱卵、育雛を行う。その間雄は縄張りの防衛をす
る。雛は2-3週で巣から出て、巣の近くで過ごす。50-55日で親から独立する。

繁殖期に「ボォー ボォー」と低くよく通る声で繰り返し鳴く。主に夜間鳴くが、しばしば日中にも
鳴いている。