オシドリ
オシドリ動画 → osidori.mp4

2019.2.26 勅使池









オシドリ

 全長45cm(オス)、41cm(メス)。頭は横からはさんだように扁平で、派手な冠羽など美しい色
彩の羽毛を持つオスは、色彩の地味なメスと一緒にツガイでいることが多く、オシドリ夫婦の名
の由来となっています。全国に分布、繁殖します。
 森林に囲まれた山の湖や池、木の陰の水面を好むので、あまり他のカモとなじまず、オシドリ
だけの群れをつくります。あでやかなオスたちと、目のまわりが白い、地味なメスたちが、池に
ゆったり浮かんでいる姿を楽しむことは、バードウォッチングのだいご味といえるでしょう。本当
は、オシドリは毎年ツガイを変えるようです。他のカモとちがい、木の洞(ほら)に巣をつくりま
す。
オシドリは、一般的には漂鳥ですが、冬になると海外から渡来してくることも確認されていま
す。
 昔、ひとりの猟師がオスのカモを取り、鍋にして食べました。次の日、カモのメスが戸口で死ん
でいたので、きのうのオスのつれ合いだろうと、これも食べてしまいました。その夜、メスガモの
亡霊が出てきたので、猟師の女房が神様に祈ると「カモの夫婦は、どちらかが死ぬと、残った
ほうも生きてはいない、きずなの強いものなのだ」というお告げです。かわいそうなことをし
た・・・と、猟師と女房は身を沈め、そしてオシドリ夫婦になったそうです。新潟の民話です。
 /放れ鴛(おし) ひとすねすねて 眠りけり 一茶/

(日本の鳥百科より)